スタッフブログ

メタルフリーの時代

阿倍野区の歯医者、歯科医院の、うえたに歯科クリニックです☆

皆さまのお口の中には、銀歯が入っていますか??
本日は、『銀歯』のお話しをします☆
『銀歯』と言っているつめ物(インレー)やかぶせ物(クラウン)は、実は銀ではなく、金銀パラジウム合金です。

銀歯の成分は以下の通りです。
銀48g
パラジウム20g
銅17g
金12g
その他(亜鉛、イリジウム、スズ)3g

そして金以外は、アレルギーの原因になる金属です。

特に、パラジウムは、金属アレルギーになりやすい物質です。

パラジウム合金や銀合金等の金属が、歯科材料で使用されているのは、先進国では日本だけです。
ドイツなどの医療先進国では、パラジウムが体に与える悪影響を考慮し、パラジウムを含まない金属を使うことを推奨しています。

また、年月を経て、お口の中で腐食するため、つめ物と歯とのすき間が出来やすくなります。

さらに金属は、歯より硬いため、咬耗して、かけた歯との段差が出来ます。
そのため、2次カリエス(ムシ歯)になりやすくなります。

そして、合着と接着の違いをご存知でしょうか?

金属かセラミックかを選ぶ際に、もうひとつ知って頂きたいことがあります。
それは、金属やセラミックが歯と、どのように接合しているかということです。

実は、保険で治療する金属は歯にはまっているだけで、歯と一体化している訳ではありません。
セメントが歯と金属の間を埋めて、その摩擦力ではまっているだけです。
時間が経ってセメントが劣化し溶けてくると、隙間ができて金属がはがれてきます。

また、歯との隙間に徐々に細菌が浸入し、2次カリエスという、新たな虫歯になることがあります。
それに対し、セラミックはレジンセメントを介し、歯と一体化するため、隙間から細菌が浸入することがありません。

このような歯との接合の仕方を金属は『合着』と言い、セラミックは『接着』と言います。
金属の『合着』には限界があり、虫歯の再発、金属アレルギーの発症など、 様々な不具合を引き起こしてしまいます。

確かに、保険治療は、治療費を抑えることは出来ます☆

しかし、保険適用となる銀歯での治療は、見た目だけでなく、アレルギーの問題、天然歯への影響、2次むし歯の発生など、長い目で見れば、治療費も決して安くはありません。

金属を使用しないメタルフリー治療には、オールセラミック、セレックがあります。

オールセラミック、セレックは、透明感があり、見た目は天然歯に近い素材です。
また汚れ(プラーク)が付きにくく、ほとんど変色、劣化しないため、耐久性にも優れています。

気になる方は、お声をかけて下さい☆
うえたに歯科クリニック 森本

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