こんにちは！阿倍野区西田辺の歯医者、うえたに歯科クリニックです。

失った歯を補う方法のひとつとして、多くの方に選ばれている「インプラント治療」。見た目も自然で噛み心地も自分の歯に近いため、入れ歯やブリッジに比べてメリットが大きいといわれています。しかし、その一方で「誰にでも簡単にできる治療」ではありません。今回は、インプラント治療を検討する際に知っておきたい注意点を3つに絞ってご紹介します。

治療期間が長い

インプラント治療は、人工歯根（インプラント体）を顎の骨に埋め込み、それが骨としっかり結合するのを待つ必要があります。この「オッセオインテグレーション」という結合が安定するまでに数か月かかるのが一般的です。そのため、カウンセリングから最終的に人工歯を装着できるまでの期間は おおよそ3か月～1年程度かかり、骨の状態や全身の健康状態によってはさらに長くなることもあります。短期間で終わる治療ではないため、計画的に進めていく姿勢が大切です。

外科処置が必要

インプラント治療は歯を削るだけの処置ではなく、顎の骨に人工歯根を埋め込むための外科手術が必要です。手術自体は局所麻酔下で行われるため、処置中の痛みはほとんどありませんが、術後には腫れや痛み、内出血が出ることもあります。また、持病がある方や骨量が不足している方は、事前に骨を増やす治療（骨造成）や全身の健康管理が必要になる場合もあります。安全に治療を進めるためには、歯科医師の経験や技術力はもちろん、患者様ご自身が体調を整え、治療の流れをきちんと理解して臨むことが重要です。

むし歯にはならないが歯周病にはなる

インプラントはチタン製の人工歯根を使うため、天然歯のように むし歯になることはありません。この点は大きなメリットです。しかし、油断は禁物です。インプラントの周囲の歯ぐきや骨に炎症が起こる「インプラント周囲炎」という病気があり、これは歯周病と同じように進行します。進行すると骨が溶けてインプラントが抜け落ちてしまう危険性もあります。そのため、毎日の正しいブラッシングに加え、定期的な歯科医院でのメンテナンスが欠かせません。「入れて終わり」ではなく、治療後も長期的にケアを続けることがインプラントを守る鍵になります。

まとめ

インプラント治療は、自然な噛み心地と見た目を取り戻せる大変有効な方法ですが、今回ご紹介したような注意点もあります。これらをしっかり理解したうえで、信頼できる歯科医院で相談することが大切です。治療後も丁寧なケアと定期的なメンテナンスを続け、健康で快適なインプラント生活を送りましょう。

当院では、安心安全を第一に考えたインプラント治療をご提供しています。お気軽にご相談ください。