こんにちは!阿倍野区西田辺の歯医者、うえたに歯科クリニックです。
「奥歯を1本くらい失っても、見た目にはわからないから大丈夫」と思っていませんか?実は、歯を失ったまま放置してしまうと、見た目だけでなく体全体の健康にも大きな影響を及ぼします。今回は、歯を欠損したままにしておくことで起こるリスクをご紹介します。

噛み合わせが崩れる
歯は1本ずつ独立しているように見えますが、実際には全体でバランスを取りながら噛み合わせを作っています。そのため、1本でも歯を失うと周囲の歯が倒れ込んだり、噛み合う歯が伸びてきたりして、噛み合わせが崩れてしまいます。噛み合わせの乱れは顎関節や筋肉に負担をかけ、頭痛や肩こりなど全身の不調につながることもあります。
消化器官に負担がかかる
歯を失うと食べ物を十分に噛み砕けなくなり、丸のみのような状態で胃腸に送られてしまいます。咀嚼は消化の第一段階です。よく噛めないことで胃腸への負担が増え、消化不良や栄養吸収の低下を招く可能性があります。特に高齢の方では、全身の健康状態に直結するため注意が必要です。
発音や見た目に影響する
前歯を失った場合は特に、言葉を正しく発音できなくなったり、笑ったときの印象が大きく変わったりします。人と話すことに消極的になり、精神的な負担や社会生活への影響につながることもあります。奥歯であっても、歯が抜けた部分に頬や唇が沈み込み、口元が老けた印象になってしまうことがあります。
残っている歯に負担が集中する
歯を失ったまま放置すると、残された歯にその分の咀嚼の負担がかかります。結果として、健康な歯に過剰な力が加わり、欠けたり揺れたりしやすくなります。最終的にはさらなる歯の喪失につながり、ドミノ倒しのように口全体の健康が崩れてしまうのです。
全身の健康にも悪影響を及ぼす
歯の欠損による噛み合わせや咀嚼機能の低下は、糖尿病や心疾患などの生活習慣病リスクを高めるという報告もあります。特に高齢者では、噛めないことが食欲不振や低栄養を招き、フレイル(虚弱)や認知症の進行とも関係しているといわれています。
まとめ

歯を失ったままにしておくと、噛み合わせの崩れ、消化不良、見た目や発音の問題、残りの歯への負担増加、さらには全身の健康への影響まで、さまざまなリスクが生じます。「1本くらいなくても大丈夫」と思わず、ブリッジ・入れ歯・インプラントなど、自分に合った治療法を歯科医師と相談して早めに対処することが大切です。
当院では、安心安全を第一に考えたインプラント治療をご提供しています。お気軽にご相談ください。