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歯周基本治療の流れ 医療面接と検査・診断の重要性

こんにちは!阿倍野区西田辺の歯医者、うえたに歯科クリニックです。

歯周病治療は、適切な診断と計画的な処置によって、歯と歯ぐきの健康を維持できます。その第一歩となるのが、医療面接検査・診断です。

今回は、歯周基本治療の流れのうち「医療面接」と「検査・診断」についてお話しします。

医療面接では何をする?

歯周病治療を進めるにあたり、まずは患者様の口腔内の状態や生活習慣、治療に対する希望を把握することが重要です。

 

1.生活習慣や症状のヒアリング・カウンセリング

医療面接では、以下のような内容を確認します。

  • 歯磨きの頻度や使用している歯ブラシ・補助清掃用具(デンタルフロスや歯間ブラシなど)
  • 喫煙の有無(喫煙は歯周病を悪化させる要因の一つです)
  • 既往歴や服用中の薬(糖尿病や高血圧などの全身疾患は歯周病と関連が深いとされています)
  • 自覚症状(歯ぐきの腫れや出血、口臭、歯のぐらつきなど)

 

2.検査の目的や内容の説明

歯周病治療ではまず現状を正確に把握し、それに基づいた治療計画を立てることが必要です。そのために、歯周ポケット検査やレントゲン検査の目的・内容を事前に説明し、患者様の納得を得たうえで検査を行います。

 

検査・診断

実際に検査を行い、口腔内の状態を詳しく診断します。歯周病の進行度を正しく判断し、最適な治療方針を決めるための重要なステップです。歯周病の診断には、以下のような検査を行います。

  • 歯周ポケット検査
    専用の器具(プローブ)を用いて、歯と歯ぐきの間(歯周ポケット)の深さを測定します。健康な歯ぐきでは1~3mm程度ですが、歯周病が進行すると4mm以上になることがあります。
  • 歯の動揺度検査(歯のぐらつきの程度を確認)
  • レントゲン検査
    骨の吸収(歯槽骨の減少)を調べ、歯周病の進行度を把握します。
  • 歯垢(プラーク)付着のチェック
    どの部分に汚れが残りやすいかを確認し、適切な歯磨き方法を指導するための参考にします。
  • 歯肉の炎症状態
  • 嚙み合わせ

 

これらの検査結果をもとに歯周病の進行状況を診断し、患者様に現在の状態や治療方針をわかりやすくご説明します。また、当院ではお口の中の細菌を採取し、細菌が活動しているところをモニターでご覧いただくことも可能です。(ただし、細菌検査は自由診療となります)

お口の中の細菌を見る機会は滅多にないので、この機会に歯周病に対する意識を高めていただくためのきっかけとなっております。

 

まとめ

歯周病治療の第一歩となる医療面接と検査・診断は、患者様の口腔内の現状を正しく把握し、適切な治療方針を決めるために欠かせないプロセスです

歯周病は進行すると歯を失う原因となりますが、日々のセルフケアと定期的なメンテナンスで早期発見・早期治療を行えば予防や改善が可能です。歯の健康を守るためにも、定期的な検査と適切な治療を受けましょう。