こんにちは! 阿倍野区の歯医者 うえたに歯科クリニックです。
歯が抜けたり失われたりしてしまった場合に、人工の歯を埋め込む治療『インプラント』。
皆様はインプラントにどのようなイメージをお持ちでしょうか。
ボルトのようなものを歯ぐきに埋め込む図を見て「怖い」「不安」といった印象がある方もいらっしゃるかもしれません。
しかしインプラント治療は40年以上の臨床実績があり、メーカーによってもさまざまな特徴や歴史があります。
今回は、安心・安全に治療を行うことにこだわりを持つ、当院のインプラント治療についてご紹介します。
インプラントメーカーについて
ストローマン (Straumann):
1954年に設立されたスイスのメーカーで、世界シェアトップを誇ります。
50年以上の研究データを持っていることや、インプラントの学術団体との提携を行っていることから高い信頼性を得ています。
ストローマンのインプラントでは、インプラントの周りに歯周病のような症状が起こる「インプラント周囲炎」という病気の発生率が1.8%と極めて低いことが報告されています。
ジンビィ (ZimVie):
2022年に設立されたアメリカのメーカーで、こちらはアメリカのシェアトップを誇ります。
歴史が浅く見えますが、元々は整形外科で使用される人工関節を作っていたアメリカのジンマー社(1927年設立)とアメリカの歯周病専門医が作ったバイオメット社(1987年設立)という、長い歴史をもつ企業を母体としています。
骨の状態が比較的よくない方でも長期間使えるようなインプラントの開発がされています。
ノーベルバイオケア (Nobel Biocare):
1981年にスウェーデンで設立されたメーカーです。現在の本社はスイスにあり、ストローマンに次ぐ世界シェア第2位に位置しています。
創設者は世界で初めてチタンと骨が結合することを発見した人物で、現代のインプラント治療学の祖とも呼ばれています。
製品のラインナップが豊富で、あごの小さな人から複数の歯を失った人まで幅広く対応できます。また、アフターケアが充実しており、古い部品の供給も続けています。
インプラントの検査から治療までの流れ
実際に「インプラントを入れたい」と思ってから、どのような流れで治療が行われていくのかをご説明します。
①お口の中の状態検査
歯の状態や骨の位置、神経の位置など、あごの構造は一人ひとり違います。これをしっかりと把握することで最適な治療を行うことができます。
この検査には歯科用CTと、光学印象という検査があります。CT検査は通常の身体を撮るものと違い、座ったままあごの周りだけを撮るため、被曝量も非常に少ないものです。
光学印象はレーザーなどの光によりお口の中を特殊なスキャナーでスキャンします。
②治療計画
検査結果を踏まえて、主治医が患者様一人ひとりに合った治療計画を立てていきます。
不安な点などある場合は、ご納得いただけるまで相談し、同意書にご署名いただきます。
③手術
同意をいただけたら、2度の手術を行います。
1回目の手術ではあごの骨に穴を開け、インプラント体を埋め込み、カバーをつけて粘膜を縫い合わせます。この後、あごの骨とインプラント体がしっかりと結合するまで数か月待ちます。
2回目の手術はインプラント体と人工歯をつなぐアバットメントという構造を装着します。
手術に対して不安や恐怖心を感じる方には、通常の麻酔だけでなく、点滴のお薬を使ってリラックスした状態で手術を受けていただくことも可能です。
④消毒・抜糸
手術翌日に消毒を行います。1週間後に傷がふさがっているか確認し、抜糸をします。
⑤上部構造印象/上部構造装着
傷が塞がったら、人工歯を作るための型取りを行い(上部構造印象)、できた人工歯を装着します(上部構造装着)。
以上でインプラント治療は終了です。
しかし、インプラントは自然な歯よりも細菌が入り込みやすい構造をしているため、その後も定期的なメンテナンスが必要です。
適切なお口のケアと、トラブルを未然に防ぐ定期検診が重要となります。
費用(税込)
検査
1~4歯:22,000円
5歯以上:24,000円+1歯につき1,000円
※上限33,000円まで
麻酔
静脈内鎮静法:88,000円
笑気麻酔:44,000円
手術代
前歯部:440,000円
臼歯部:385,000円
特殊な処置が必要な場合などは、別途費用がかかります。
詳しくは当院のインプラント治療に関するページに記載していますので、そちらもご確認ください。